こんにちは、つかさです。
この夏休みに「読書感想文」という宿題が学校から出されていませんか?
小学生・中学生・高校生のすべての年代が対象になる課題になりますが、みなさんは「読書感想文の書き方」をご存じですか?
読書感想文とは、「その本を読んで、自分はどんなことを考えたのか、何を感じたのか」を記述する作文です。
書き方を知らなければ、ただ単にあらすじをだらだらと書いていくだけの文章になってしまいます。
逆に、多くの人は書き方を知りません。
ここで書き方を覚え、挑戦してみてください。
意外と学校で表彰状をもらえるかもしれませんよ!
今回は、夏休みの課題である読書感想文の書き方について説明しようと思います。
他にも、夏休みの宿題について解説した記事を書いていますので、こちらもぜひご覧ください。
【夏休みの自由研究どうしよう】自由研究のテーマを考えるときに意識してほしいこと
【夏を制する者は受験を制す】受験生が夏休みまでに準備しておくべきもの3選
読書感想文のダメな例
先に、読書感想文としてふさわしくない作文を説明します。
もしかしたら、昨年度までこのように書いていたのではないでしょうか…?
物語のあらすじを書く
よくやってしまう書き方は「あらすじ」を書くことです。
その小説はどんな登場人物がいるのか。
登場人物の特徴は何か。
どんなお話なのか。
物語の最後はどうなるのか。
実は、これだけで作文用紙2枚程度書けてしまいます。
書けてしまうがゆえに、これで満足して終了してしまうのです。
僕が今回の記事で伝えたいのは、「やるからには、全力で読書感想文に取り組みたい人に向けた内容」です。
そのため、ここからが本番です。
読書感想文の書き方
正直、本は小説であれば何でもいいです。
別に、哲学的な本や、社説が書かれた本でなくても、読書感想文は十分に書くことができます。
僕は昔、東野圭吾さんの「容疑者Xの献身」という小説で入選したことがあります。
この小説は福山雅治さんが主演で映画にもなりましたが、いわゆる「推理小説」みたいなものです。
これでも読書感想文を十分書くことができました。
この本を参考にしつつ、説明していこうと思います。
本についての詳しいことについては下記のURLを参照してください。
1.なぜその本を選んだのか
理由は何でもいいと思います。
僕は「容疑者Xの献身」を選んだ理由については、「東野圭吾さんが書く小説が好きで、いつも新しい世界を見せてくれるから」と書いた記憶があります。
・同じ作者の本を以前に読んだことがあるから
・図書館でおススメされていて、○○というところに魅かれたから
(何となく選んだというよりは、明確な理由も書きましょう)
・本屋さんで特に印象に残り、手に取った本だから
本を1冊読むということは、かなり根気が必要です。
用意した本を「読もう!」と思った素直な理由を書けばいいです。
2.あらすじを簡単に書く
ここは手短に書きましょう。
多くの人は冒頭でも書きましたが、ここで終わってしまいます。
正直、あらすじは本の裏表紙に書いてある内容に、本の結末を+@で書くくらいで十分です。
ここで長く書きすぎないように、注意しましょう。
3.印象に残ったエピソード・セリフ・言葉を選ぶ
ここからが読書感想文の本番です。
読書感想文とは、その本を読んで「どんなことを考えたのか」、「何を学んだのか」ということを書くものです。
例えば、「容疑者Xの献身」で一番印象に残っているセリフは次のものです。
「誰にも解けない問題をつくる方が難しいか。それを解く方が難しいか」
(言い回しは少し違うかもしれません)
これは主人公が天才数学者に向けて言った一言です。
このセリフについて自分なりの考えをまとめて、書くのです。
僕はこの本を読んで一番印象に残った言葉は「誰にも解けない問題をつくる方が難しいか。それを解く方が難しいか」です。僕は誰に解けない問題をつくる方が難しいと思います。誰にも解けなくても、問題には「正解」がないといけません。つまり、問題の答えにたどり着くまでに複雑な設問を組み込んだり、考え込ませたりする必要がありますが、時間をかければ正解にたどり着く人がきっといるはずです。そのような人たちでも正解できないような問題をつくるには、問題を作成する人の方が賢くないといけないと思います。だから僕は誰にも解けない問題をつくる方が難しいと思います。
この内容で作文を書くとしたら、こんな感じでしょうか?
ここにはあらすじは一切入っていません。
僕がこの本を読んで感じたこと・考えたことをしっかり表してみました。
このように、印象に残った言葉やセリフから、自分の考えをしっかりと表すことができれば、読書感想文として立派なものに仕上がっていきます。
4.主人公や主要人物の立場になって考える
「容疑者Xの献身」では、今まで数学しか愛してこなかった人間が、人を愛してしまい、愛し方を間違えたことにより悲劇がおこる内容となっています。
(ちょっとネタバレしてしまいますが、ご了承ください…)
その数学者は人生でずっと数学しか愛してこなかったのです。
ここで、自分と重ねてみましょう。
僕は数学を愛せません笑
どちらかというと、理科の方が好きです。
そのような人生を歩んできた人と、自分の人生を重ねてみるのです。
天才数学者は愛する人を守るために、殺人事件を隠ぺいしようとしました。天才的な頭脳で、ほとんどの人が解決できませんでした。しかし、この数学者が愛する人を守るために取った行動は正しかったのでしょうか。本当に愛する人に幸せな人生を歩んでほしかったら、罪を認めさせ、罪を償ってもらうことの方が大切だったのではないでしょうか。もし、僕が同じ立場だったら、警察に出頭することを促したかもしれません。そうした方が、その人にとって本当に良いことだと思ったからです。
ちょっと、ベタな感じですが書いてみました。
「自分ならどう行動するのか」、「その理由は何なのか」
これらをしっかりと明記していきます。
5.その本から学んだことは何か
最後に、本を読んで学んだことは何かを書きます。
例えば、僕が「容疑者Xの献身」で学んだことは、「何かを隠ぺいしても、だれも幸せにならない」ことです。
罪を重ねていくだけで、良いことは一つもないということをこの本で学びました。
こういったことをしっかりと記述し、最後に「自分はこれからどのように生きていくのか」を書いて終了です。
まとめ
読書感想文の書き方
○ なぜその本を選んだのかをしっかりと書くこと(文章量:少)
○ あらすじを簡単に書く(文章量:少)
○ 印象に残ったエピソード・セリフ・言葉を選ぶ(文章量:多)
○ 主人公や主要人物の立場になって考える(文章量:多)
○ その本から学んだことは何か(文章量:少)
読書感想文は学生に本を読んでもらうきっかけを与えるために課された課題です。(たぶん)
僕も大人になってから思いましたが、本を読むことは人生を豊かにしてくれます。
しかし、課題として出されるから嫌々で本を読むことになります。
嫌々でも、まず本を1冊読んでみましょう。
「読書感想文を書くために本を読む」というよりは、「どうせ読むなら読みたい!」と思って本を買ってみた方が、モチベーションが上がるのではないでしょうか。
もう一度言いますが、本は人生を豊かにしてくれます。
僕自身も本は読んだ方がいいと思います。
読書感想文を機に、1か月に1冊のペースでいいので、本を読む習慣を身に付けてみてはどうでしょうか。
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