【数学の先生がなぜ道徳の授業?】教科化する前に文科省が用意すべきだった道徳教育の人材

こんにちは、つかさです。

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みなさんは「道徳」という教科をご存じですか?

 

道徳は集団生活を重んじる日本人にとって重要なものだと文科省が定めました。

 

そのため、2019年から教科化されることになりました。

 

しかし、この道徳の授業をする人は誰だかご存じですか?

 

主に「担任の先生」です。

 

しかし、多くの担任の先生は道徳のプロではありません。

国語、社会、数学、理科、英語、保健体育、美術、技術家庭科、音楽など、それぞれ専門知識のある人たちのはずです。

 

その先生たちに「道徳のプロとなって、生徒たちに道徳を教えなさい」という暴論が繰り広げられています。

 

今回は僕自身が考える道徳のあり方についてお話ししようと思います。

 

そもそも道徳って何?

「道徳」という言葉を辞書で引くと、次のような文章が書かれています。

社会生活を営む上で、ひとりひとりが守るべき行為の規準(の総体)。自分の良心によって、善を行い悪を行わないこと。

 

学校で教える道徳も基本的には集団生活や社会生活をするうえで大切になる考え方をもつことを目標としています。

また、いろいろな場面を想定し、実際にその場面に出くわしたとき、どうするのかということも考えたりします。

 

たとえば、次のような場面で考えてみましょう。

 

東日本大震災では、たくさんの人の家が倒壊しました。

 

東北地方の3月の夜はまだまだ寒く、人々は暖をとらねば生きていけません。

 

そこで、車の中で生活する人たちはガソリンが切れることを何よりも恐れていました。

 

ガソリンがなくなれば、車の暖房をつけることができず、寒い夜を過ごせなくなるからです。

 

 

そして、とうとうガソリンが尽きてしまったある男性が、隣町まで歩いていくと、ずっと手を付けられていない車が津波の影響で横転しているのを見つけました。

 

その車にはまだガソリンが入っていました。

 

その男性は2つの考えが浮かびました。

 

A:「人のものを盗むことはいけないこと。もしかしたらこの車の持ち主も寒い夜を過ごすためにこの車を探し、暖を取るのかもしれない。」

 

B:「自分が死ぬことは絶対にダメだ。私には家族がいる。ここで死んでしまったら家族とはもう二度と会えなくなる。ガソリンを抜き取ろう」

 

さぁ、あなたならどのような行動をとりますか?

 

というような究極の2択を提示し、子どもたちに考えさせる授業も道徳にはあります。

 

様々な場面を教科書や教材を用いて想定し、いざ自分がその場面に出くわしたらどのように行動するのか。

道徳は授業を受けてからずっと先のことを想定した授業を展開していきます。

 

道徳が教科化されたことによって、何が変わったの?

道徳が教科になったことで、「評価」をしなければいけなくなりました。

きっと、現場にとって「余計な仕事」が増えたことでしょう。

 

この評価は「記述式」です。

なぜなら、道徳心に数字で評価することは、そもそもその子の人間性を評価してしまうことになるからです。

道徳の授業を通じて、考え方がどのように変化したのかを、100~200字程度で記述するという作業が必要になりました。

40人学級の場合、担任の先生は8000字程度の文字数を記述しないといけなくなるということですね。

 

なんで道徳を「教科」にしたの?

2019年以前、道徳は教科ではありませんでした。

そのため、評価もしなくてよかったのです。

 

では、なぜ急に道徳が教科として扱われるようになったのかというと、

文部科学省がなんか難しいことを言っていますが、要するに「道徳」では「道徳をやれ」ということです。

 

僕自身も小学生や中学生のころ、毎回道徳の時間は「道徳」をやっていませんでした。

たまにやってましたが、1学期に2、3回あるかないかで、ほとんど印象に残っていません。

 

道徳以外に何をやっていたかと言うと、

たとえば、校外学習や修学旅行などの行事で必要なことを考えたり、テストが近いと道徳の時間にテスト勉強をしたり、補欠の授業を行ったり。。。

道徳の時間に道徳をしていなかったことが原因です。

 

それに気づいた教育委員会や文部科学省は道徳を教科にしてしまったのです。

そうすれば、「道徳の授業」をしないといけなくなるからです。

 

こうして、道徳は教科として扱われるようになりました。

道徳は誰がやるの?

基本的に「担任の先生」たちです。

学校によって様々な工夫をしていますが、多くの学校は担任の先生が教材や題材を考え、授業展開を考えていきます。

 

しかし、ここで僕はある疑問が浮かび上がります。

「道徳が教科になった以上、数学の先生は数学を教えるはずなのに、数学の先生に道徳をやらせるの?」

( ゚Д゚)

 

ここがおかしい日本の道徳教育

先ほどの疑問を整理しましょう。

 

学校の先生は大学などで「教科」について専門的に勉強してきた人たちです。

国語の先生は現代文・古文・漢文などを読み、たくさんの物語にふれ、子どもたちに読み物を正確に読むことを伝えるために勉強してきたはずです。

もちろん、書道や発表も大切です。

 

社会の先生は地歴公民など、多種多様にわたる過去と現在の世界を学び、人類は2度と同じ過ちを犯さないようにと子どもたちに伝えていかなければなりません。

 

このように、各教科の先生はその科目を教えることに特化した人たちです。

 

道徳を教えることについて、ほとんど勉強していないはずです。

 

それにもかかわらず、道徳を教えるのは担任の先生というのは、明らかに乱暴です。

道徳を教えるプロでもありません。

 

結局、文部科学省はやりたい放題やって、現場の仕事を増やしているだけなのです。

 

個人的には、道徳は親が教えるべきだと思いますけどね。

子ども=学校という認識を文科省が変えない限り、現場は廃れていく一方だと思います。

そもそも道徳という教科の免許はない

道徳が教科となった以上、国語や数学のように教科の免許が必要になるはずです。

 

たとえば、数学の教員免許を持っていない人が、数学を1年間教えたら大問題になります。

その人が教える数学を履修した子どもたちは、教員免許を持っている人から再び教えてもらう措置をとる場合だってあります。

 

それにもかかわらず、道徳は現在学校にいる先生が教える必要があるのは、変な話です。

その理由は、おそらくお金をかけたくないからでしょう。

本来であれば、道徳専門の教員を育成し、各学校に最低1人配置する必要があるはずです。

 

今の文科省にいる人が財務省に頭下げて教員1人分の人件費を確保できる人はいないのは、昨今の学校現場を見て明らかでしょう。

 

だから、今いる人間で道徳を何とかしないといけない状況をつくったのです。

 

しかし、道徳が教科になった以上、道徳の免許制度をつくり、道徳専門の人材を育成することは必要なはずです。

それに文科省が気づき、行動するまでに何年かかるかわかりませんが、世論がこのような声を上げ続けるしかないでしょう。

 

道徳の免許をもった人を各学校の人数に応じて配置することで、初めて道徳は「教科」として成り立つはずです。

 

まとめ

以上のことをまとめます。

・道徳が教科化されたことによって、「評価」をしないといけなくなり、現場に大きな負担を与えることになった。

 

・道徳が教科化された理由は多くの学校が道徳と言う授業を行っていなかったから。

 

・道徳を教科化した以上、道徳という教科の教員免許をつくり、それをもった人を学校に配置するべき。

途中でも言いましたが、道徳は家庭教育だと思っています。

残念ながら、道徳のプロでない人たちに道徳を任せていては、結局「担任の先生の主観の押し付け」になりかねません。

国語と道徳の授業の違いをよく分かっていない人たちが授業をするのですから、仕方のないことです。

 

そうならないように努力しろと言う文科省は本当に現場のことを何もわかっていないのでしょう。

 

何度も言いますが、学校には道徳のプロはほとんど存在しません。

文科省が理想とする道徳教育をしたいのであれば、ちゃんとお金をかけて人材を育成し、専門知識をもった人が道徳の授業を行うべきだと思います。

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