【下着は白だよ!異論は認めない】ブラック校則が生まれる背景と自由と権利のちがい

こんにちは、つかさです。

 

学校にはルールがありますね。

例えば、「携帯電話・スマートフォン・その他電子機械を学校で使用してはいけない」、「女子は髪が長い場合、紺色や黒色などの無地のゴムでしばること」などが挙げられます。

 

しかし、最近「ブラック校則」という単語が世間をにぎわせています。

みなさんは「ブラック校則」は知っていますか?

ブラック校則とは、

合理性のない学校規則で、学校側も「なぜ禁止されているか」を具体的に説明できないもののことを言います。

 

有名なものは「下着は白色のものを身に着けること」がよく取り上げられていますね。

「なぜ白色だけ?」と思う人が多くいると思います。

ましてや、いつ確認するんでしょうか。

 

学校の校則(おそらく生徒手帳などに記載されているのでしょう)であれば、それは守らなければいけません。

だから、黒色の下着をつけてきた生徒には教師も「白色をつけてきなさい!」と言います。

しかし、「なんで?」と聞いても、「○○だから白色」と明確な答えはほとんどないそうです。

 

では、なぜこのような校則が生まれ、今後どのように考えていくのがいいのかについて、お話ししようと思います。

また、他にも校則にかかわる記事をまとめているので、まだ読んでいない方はこちらの記事をどうぞ

【校則をつくるのは基本的におっさん】僕が学校で化粧することを認めてあげたい理由

学校のルールができるまで

校則は学校が設立してから変化し続けます。

なぜなら、生徒や保護者が校則のあいまいな個所を突いてきて、学校側もその都度ルールを考えていく必要があるからです

 

例えば、創立のときには「長い髪はしばること」と明記していたとします。

そして数年後、ある女子が大きなリボンがついたゴムを使い、髪をしばりました。

そのリボンがあまりに派手で、1人だけ目立つことになります。

1人を許せば、また派手なリボンがついたゴムをつけてくる生徒が1人

次は造花がついたゴムをつけてくる生徒が1人と、どんどん収拾がつかない状態になります。

 

そうなると、学校側は今後そのゴムをどうしていくべきか判断しなければいけません。

「べつにそれくらいならいいか」と思うものはいいのですが、中学校や高校は「学校は公共の場」としてふるまうようにルールを作らなくてはいけません。

おしゃれをする場所でないという名目でなければ、やはり目を引くようなものを身に着けるのは好ましくありません。

 

そうなると、学校側は指導が行き届きやすいようにルールを単純化させます。

 

すると、「髪留めは紺色や黒色のもので、装飾がついていないもの」という校則に代わります。

ブラック校則が生まれるまで

では、「下着は白色」はどのようにできたのでしょうか?

学校によってできるまでの背景は違うかもしれません。

しかし、1つ考えられるのは、「目立つ下着をつけていた生徒がいる」ことです。

 

例えば、男子を例に挙げましょう。(女子はちょっと考えるのが恥ずかしいです)

男子が体育の着替え中にアメリカの国旗のような柄の下着をつけてきたとします。

そして、体操服からそれがはみ出て見えた場合、「1」でお話ししたように、公共の場としてそのような格好は好ましくありません。

 

はみ出ていたことはわざとではないとしても、「下着など見えない部分でおしゃれすることに力を入れ始める」生徒が増えだしてきた場合、収拾がつかなくなったら指導上めんどくさくなります。

「お前の下着ダサいなぁ」など、おしゃれな下着をつけてくることが当たり前の状況になってしまったら、保護者も違和感をもつことでしょう。

 

しかも、追い打ちをかけるかのように、「うちの子の下着がダサいといわれました」と保護者が学校に伝えた時点で、指導対象です。

 

すると、

学校側は「じゃあ下着は白で」というルールにすれば、全教員指導ができるのです。

「男子だけでなく、女子もそうしないと不平等だ」といえば、そうなります。

 

それが数十年前にできたルールなら、現在働いている教員はこの背景を知るはずもありません。

 

そして、「なぜ下着は白なのですか!」と保護者からご意見があっても、「わかりません。校則は校則ですから」となるのです。

 

いろいろな背景があるかもしれませんが、これで何となく筋は通っていると思います。

学校側はブラック校則をどうしていくべきか

現在、様々な自治体で「校則」をWeb上で公開しようとしています。

こうすることで、過度な校則を見直させ、保護者や地域の人たちに把握してもらえることを狙っているのだと思います。

 

学校側もこんなことをされては、校則について長い時間をかけて見直していく必要があるでしょう。

そして、ルールもあいまいな表現に変えていくと思います。

 

例えば、「髪をしばるものは紺色か黒色の装飾のないゴム」が「髪をしばるものは地味な色の装飾のないゴム」みたいな感じですね。

そして装飾がついたゴムをつけたい生徒・保護者が「なんで装飾がダメなんですか!」と学校に伝えた場合、「装飾」という部分もカットされるかもしれません。

「ブラック校則だ!」と言われてしまっては、世間からたたかれるだけです。

 

そのため、学校側はこれまで以上にいろいろなことについて認めていく方向になると思います。

しかし、あくまで学校は公共の場というスタンスを崩さないとは思っています。

社会が見直すべきブラック校則の考え方

では、なんでもかんでも学校が認める必要があるのでしょうか。

絶対そんなことはないと思っています。

 

「自由=権利」ではありません。

集団で生活する以上、必ず明確なルールは必要です。

ルールなき社会は秩序が乱れていきます。

 

そして、僕は残念ながら数十年後学校現場は秩序が保たれていないと思っています。

ボロボロになる校則、校則のスキを突く生徒・保護者

 

「ルールを変えていけるなら変えていこう」と思っていいのは学校現場です。

文科省や自治体など学校より上の立場の人たち、生徒・保護者など学校の下の立場の人たちが上記のような考え方をもつのはおかしいと思います。

 

学校現場だけが上からも下からもたたかれるのは間違っていると思います。

では、「ブラック法律」はなぜ触れられないのでしょうか?

 

国会議員や大臣など、この社会のルールを作る人たちは自分にとって都合のいいルールを作っていきます。

校則より、よほどブラックだと思います。

 

だから、僕は

「ブラック校則」だとしても、それがルールなら守って楽しむことを大人がもっと子どもに伝えてもいいと思います。

なぜなら、社会にはブラック校則以上に理不尽なルールがいっぱいあるからです。

 

子どものころ、泣きつけば親が学校のルールを捻じ曲げてくれるような家庭の子どもが、社会に出たらどんな大人になるか想像するだけで怖いです。

 

だから、ある程度の「ブラック校則」を仕方ないと思って過ごす心構えができる社会に向かっていったほうがいいと思います。

なぜなら、社会のほうがブラックだからです。

 

悔しかったらルールを作る側になる

最後に、、、

頭のいい人が「ルールを作る側」なのは今後変わらないでしょう。

だから、「ルールを作る側になる」そういった考え方ももしかしたら必要なのかもしれません。

 

その「自分にとって都合のいいルール」が人のことを考えているものなのか、本当に自分のことしか考えていないルールなのか。

それはその人が人生でどれだけ心豊かに育ってきたかが試されるかもしれません。

 

僕は一生懸命勉強して、その立場を勝ち取った人が「人のことを考えられる人」であることを願っています。

僕の名前は「つかさ」です。

義務教育から就職活動にかかわる人すべての支えになれるような記事を投稿しています。

時には僕の趣味について語ったり、趣旨から脱線したりもします。

極端な意見もあったりしますが、「ふぅん、そんな考え方もあるんだぁ」くらいで受け取ってくれたらうれしいです。

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