こんにちは、つかさです。
春から小学校に入学する子どもがいる家庭はいろいろな悩みがあるのではないでしょうか。
例えば、幼稚園から小学校に進学する過程で子どもがメンタル的にやられてしまう「小1プロブレム」という言葉があります。
担任の先生の影響を強く受けてしまいやすい分、子どもにとって「合う先生」と「合わない先生」のどちらになるかで、今後の子どもの学校生活がどのようになるかが決まってくるでしょう。
もちろん、子どもも親も担任は選べません。
最近、教員の不祥事のニュースが多い世の中ですが、本当にごく一部の人間だけの話であって、ほとんどの先生は子どものことが好きで、一生懸命やってくれる人ばかりです。
それを知っていても、「もしうちの子どもが担任の先生とうまくやっていけなかったらどうしよう」と不安になると思います。
今回は、小学校1年生になる子どもをもつ親がもっておくといい考え方や心構えについてお話ししようと思います。
1.「小1プロブレム」について
まず、小1プロブレムについてもう少しだけ解説しようと思います。
1-1 「遊び」から「学び」に変化する
多くの子どもは幼稚園や保育園に通っていると思います。
そこで家にいる人以外の人間とたくさん関わり、集団生活をしていくための基礎基本を、遊びや遊戯を通して学んでいくことを目的としています。
ここで注目してほしいのは、基本的に「遊び」を中心に人とかかわるということです。
使いたかったおもちゃをとられたり、鬼ごっこをしたりするなど、遊ぶことで人とかかわることを覚えていきます。
しかし、小学校では「学び」を中心に人とかかわります。
その「学び」とは、日ごろの授業や学校行事のことを指します。
今まで好きなだけ遊んでもよかった状況から、いきなり授業中は45分間席に座り続け、一切話してはいけない状況が10分以上など、環境の変化が子どもにとって大きなストレスになります。
1-2 先生1人につき、面倒を見る子どもが増える
次に、担任の先生が面倒を見る子どもの人数が変化します。
幼稚園や保育園は独自のプログラムがあるため、一概に「先生1人につき何人!」とは言えませんが、小学校に比べたら少ないことのほうが多いです。
小学校はどうかというと、ついこの間ようやく1クラス40人学級から35人学級に下げることが決まった段階です。
つまり、自治体にもよりますが、担任1人につき40人も見ないといけない状況です。
そうなると、1人で40人の言葉を聞き取るのも限界があります。
幼稚園の先生は親身になって話を聞いてくれたのに、小学校の先生にはそんな余裕はありません。
(もしかしたら、幼稚園の先生でさえ手一杯なのかもしれません)
話を聞いてもらえない子どもは「話を聞いてもらえない」と少しずつ自尊心が削られていきます。
すると、「学校いやだな」と思い始めていくのです。
1-3 12歳という存在
保育園や幼稚園のころは「3歳~6歳までみんな友達!」という子どもが多いと思います。
これは3歳も6歳もまだまだ子どもだからです。
しかし、小学校の環境は幼稚園などとは全く違います。
一番上には12歳がいます。
体も非常に多く、6歳の子にとってちょっと怖い存在になります。
足も速く、少しぶつかるだけで6歳の小さな子どもは吹っ飛びます。
6歳から12歳までが休み時間中に運動場で入り乱れていれば、大人が見えていないところでいろいろなトラブルが起こっていてもおかしくありません。
もちろん、小学校6年生という存在は小学校に欠かせない存在です。
最上級生として学校の行事を運営したり、児童会でさまざまな活動に取り組んだりしています。
「小学校6年生かっこいい!」と思う1年生も絶対います。
でも、一部の子どもにとってはやはり怖い存在にもなります。
些細なことでも気にしてしまうと、学校は怖いという印象に代わっていきます。
ここまでの内容を一度まとめます。
・「遊び」から「学び」に変化する
・先生1人につき、面倒を見る子どもが増える
・12歳という存在
では、子どもがつぶされるような小学校にはいかないほうが安全なのでは?
僕自身は学校に行ける環境なら行くべきだと思っています。
過去に「学校がすべてではない」という話もしています。よかったらこちらの記事もご覧ください。
しかし、それでも学校はいいところです。
学校は良くも悪くもしっかりとした人生観をもてるようになる場所です。
では、小学校1年生になる子どもをもつ親が持っておくといい考え方、心構えについてお話ししようと思います。
2. 子どもの話をしっかりと聞きつつ、子どもの話を全て鵜吞みにしない
子どもが家で何でも話せる環境をつくってあげましょう。
そして、すぐに親が学校に問い合わせや出動することをしないでください。(もちろん、状況によります)
2-1 子どもの話をしっかり聞いてあげる理由
人は問題が解決しないとしても、誰かに共感してもらえることで気持ちが楽になります。
それは大人だけでなく、子どもでもそうです。
「今日は学校でこんないやなことがあったんだぁ」と言うだけでもすっきりしたり、話すことで心の整理整頓ができます。
時にはアドバイスもしてあげてください。
しかし、一番親にやってほしいことは「子どもの言葉を繰り返し、共感する」ことです。
「今日は学校で算数がわからなかったぁ」と子どもが言えば、「そっかぁ、今日は算数ができなかったんだね。それはつらかったね。」と、繰り返します。
こうすることで、子どもは親が自分の話をしっかり聞いてくれるという安心感を与えることができ、また次も話してくれるようになります。
ここで言いたいのは、子どもが家庭で何でも話せる環境をつくれるようにするためにはどうすればいいかということです。
算数ができるようになるのはまた別問題です。
2-2 子どもの話を全て鵜呑みにしない
子どもは基本的に視野が狭く、「自分のことしか見えてない」です。
子どもの言う「みんな」は「3人」くらいです。
親が子どもの言っている「内容」をそのまま把握すると、子どもは視野の狭いままの子どもに成長してしまいます。
ここでやれるといいのは、「例えばみんなって誰がいるの?」と聞くと、「○○君と、○○君…」など、2人くらいの名前が出てきた後、もう出てきません。
そのときに、「それはあなたの友達がそう思っているんだね。じゃあそれ以外の人はどうだった?」と、子どもの話を広げてみましょう。
すると、子どもは少しずつ視野を広げて物事を見たり、考えたりすることができるようになっていきます。
親が子どもの話を全て聞いて、完結させてしまっていては子どもはそれ以上考えることはしなくなります。
これは小学校1年生ごろからが勝負です。
高学年になるにつれ、なかなかできなくなっていきます。
2-3 すぐに学校に問い合わせや出動しない
もちろん、内容によっては問い合わせしましょう。
内容を見極める力は親次第です。
しかし、子どもが話した内容からすぐに学校に問い合わせていては、子どもが「親に頼ればすぐに何とかしてくれる」と思ってしまいます。
多少の内容は話を聞く程度で終わらせましょう。
もしどうしても学校に聞きたいのであれば、子どもがいないタイミングで連絡し、学校に問い合わせたことを子どもに内緒にするのも手です。
しかし、それも頻繁に行うのはやめましょう。
学校側もきっと、1本の連絡で何人もの人が動き、負担になってしまう可能性があるからです。
親が学校に問い合わせるのは最終手段です。
3.毎日元気に登校することが一番偉い
小学校になると、どうしても「学力」が気になってきます。
この学歴社会は成績がいい人ほどいい企業に就職できる傾向があります。
しかし、僕自身は「学力」よりも「生きる力」を身につけさせていくことのほうが大事だと思っています。
そして、毎日学校に行けることは本当に素晴らしいことだと思っています。
義務教育の9年間、必ず「学校いやだなぁ」と思うときがあります。
大人だって「仕事行きたくねぇ」って思います。
それなのに、毎日学校に行けることってすごいことだと思います。
勉強ができなくても、生活能力、考える力がある子どもはたくさんいます。
逆に、勉強ができても考える力がない(決まったパターンの問題しか解けない)子どももたくさんいるはずです。
学力は2の次です。
毎日学校に行くことで、毎日たくさんのことが学べるということです。
だから、1日も休まず1年間を過ごせたら盛大にほめてあげましょう。
最後に、
「話がめちゃくちゃ!」と思われるかもしれませんが、僕自身は学校に行けるなら行ってほしいし、行きたくないなら行かなくてもいいと思っています。
学校がすべてではありません。
しかし、共通して言えるのは、「子どもを守るのは親」です。
子どもがどんなことを思っているのか、どんなことで悩んでいるのか。
それを話してもらえるような環境をつくれるのは親です。
そして、それは小学校1年生のスタートが重要です。
ぜひ、子どもがなんでも話ができるような環境をつくってください。
僕の名前は「つかさ」です。
義務教育から就職活動にかかわる人すべての支えになれるような記事を投稿しています。
極端な意見もあったりしますが、「ふぅん、そんな考え方もあるんだぁ」くらいで受け取ってくれたらうれしいです。
Twitterだけやってます。
もし悩みがあれば、ぜひご相談ください。
【学生のみかた ブログつかさ屋】
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