こんにちは、つかさです。
みなさんの血液型は何型ですか?
- A型
- B型
- O型
- AB型
日本ではこの4種類の血液型があります。
血液型は両親から遺伝されるものですが、実はA型とB型の夫婦から「A」、「B」、「O」、「AB」のすべてのパターンの子どもが生まれる可能性があります。
また、血液型には様々な都市伝説があります。
たとえば、「O型は蚊に刺されやすい」とか、「A型は几帳面だ」とかです。
そこで、今回は次の2点について解説します。
今回の記事で解説すること
✅A型とB型から「A」、「B」、「O」、「AB」型が生まれる理由
✅血液型にまつわる2つの都市伝説
血液型にまつわる話を理解しておけば、どこかで役に立つかもしれません。
また、「私はO型だから蚊に刺されやすい( ゚Д゚)」とか、恥ずかしいことを言わなくて済むかもしれません。
ぜひ、最後まで読んでください。
目次
A型とB型からすべてのパターンの子どもが生まれるかもしれない理由
夫婦の子どもが何型になるのかを知るためには、中学理科で勉強する「遺伝」について理解しなければいけません。
ちょっとお勉強的な内容になりますが、なるべくわかりやすく説明するので、ぜひ読んでください。
血液型の決まり方
いきなり難しい話になりますが、血液型を理解するためには、「対立形質」を学ばないといけません。
実は、A型とB型には2種類の人が存在します。
下の表をご覧ください。
血液型は2種類の遺伝子の組み合わせによって決まります。
そして、2種類の遺伝子が組み合わさったとき、性質が強く表れるものと、そうでないものがあります。
対立形質とは、2種類の遺伝子が組み合わさったとき、どちらか一方の性質しか現れないもののことを言います。
「もう無理、やめてぇ…( ゚Д゚)」という方はちょっとだけ飛ばしてください。
もう少しだけ解説します。
2種類の遺伝子が組み合わさったとき、強く表れるものを「顕性の性質」(昔は優性の形質)、一方が顕性の性質の場合に表れることができないものを「潜性の形質」(昔は劣性の形質)と言います。
では、話を戻しましょう。
A型の人は2種類います。
「AA型」と「AO型」です。
「A」という遺伝子は顕性の形質であり、「A」の遺伝子が含まれれば、その遺伝子が血液型に反映されます。
逆に、「O」の遺伝子は潜性の形質であり、顕性の形質と一緒に組み合わされると、その形質を反映できなくなります。
同じ事が「B型」でも言えます。
つまり、AやBなどの顕性の性質が含まれていれば、A型かB型になります。
ただし、AB型は特殊で、顕性の形質同士が組み合わさっているので、この場合は「AB型」ということになります。
Point
- 同じA型でも2種類の人がいて、「AA」型と「AO」型に分かれる。
- 「O」の遺伝子は「A」や「B」に打ち消されてしまう。
- 性質が表れやすい「A」と「B」が混ざると、「AB」型になる。
両親からの遺伝の仕方
たとえば、今この記事を読んでいるあなたが「A型」だとしましょう。
あなたは「AA」ですか?それとも「AO」ですか?
これを知るためには、あなたの両親の血液型に遡らなければなりません。
今、あなたがA型であれば確実に「AA」か「AO」のどちらかです。
しかし、もしあなたと配偶者との間に子どもが生まれた場合、配偶者の血液型が「OO」だった場合、子どもは「AAOO」もしくは「AOOO」になる…
ことは絶対にありません。
そんなことになれば、遺伝情報が増え続けてしまいます。
人間の生殖細胞(精子や卵子)ができるとき、このような対立形質にかかわる遺伝子は「減数分裂」によって、2つに分かれます。
つまり、あなたが「AO」のパターンのA型の男性だった場合、生殖細胞(精子)の半数は「A」の遺伝子をもち、残りの半数は「O」の遺伝子をもちます。
もし、あなたのパートナーが「BB」のパターンのB型だった場合のことを考えてみましょう。
「BB」のパターンでも同じく、パートナーの卵子には減数分裂により、「B」と「B」に分かれています。
次の表を見てください。
このような表にするとわかりやすいですね。
減数分裂した生殖細胞の組み合わせは4通りです。
そして、出来上がる組み合わせは「AB」か「BO」の2種類しかありません。
また、子どもは両親のそれぞれの形質を受け取らなければいけないので、片方の親の情報をそのまま受け取ることはありません。
そのため、顕性の形質によって、生まれてくることもの血液型は「AB型」か「B型」のどちらかしかありえません。
ただし、子どもが4人生まれても、もしかしたら全員B型かもしれません。
結局は確率なので。
このように考えれば、あなたの血液型が「AA」なのか、「AO」なのかは何となく想像できるのではないでしょうか。
もし、両親がどちらもA型でも、あなたの兄弟に「O型」がいれば、両親はどちらも「AO」タイプのA型のはずです。(家庭環境が複雑でなければ…)
Point
- 遺伝情報が増え続けないように、どのような組み合わせであっても、必ず遺伝子は減数分裂をする。
- 子どもは両親のそれぞれの遺伝子を受け取るので、片方の親だけの遺伝子を受け継ぐなどはあり得ない。
A型とB型から「A」、「B」、「O」、「AB」型が生まれる理由
では、本題に移りましょう。
逆に、問題形式にしてみましょうか。
A型とB型から「A」、「B」、「O」、「AB」型が生まれるためには、両親はどのパターンのA型とB型でしょうか。
正解は「AO」タイプのA型と「BO」タイプのB型です。
下の表をご覧ください。
このパターンの夫婦からは、どの血液型の子どもが生まれてもおかしくありません。
ただし、血液型は確率なので、子どもが4人いても、全員A型になることがあり得ます。
また、O型どうしの夫婦からはO型の子どもしか生まれません。
ここで解説した内容はあくまでも一般論であり、遺伝には例外が表れることがあります。
以前、テレビで体の箇所によって持っている遺伝子が異なる女性の話を見たことがあり、遺伝は奥が深いです。
Point
- 「AO」タイプのA型と、「BO」タイプのB型から生まれる子どもは、どの血液型になってもおかしくない。
- ただし、あくまで可能性であって、4人ともO型になったりすることもある。
よく、血液型の話をすると「私って◆型だから蚊に刺されやすいんだよねぇ」という人がいます。
そういった人たちを見て、僕は心の中で、「血液型は関係ないのになぁ( ゚Д゚)」と思っています笑
説得しても、なかなか納得してくれない場合が多いので、「そうなんだぁ」と聞き流すことが多いです。
このことについて、続けて解説します。
血液型にまつわる2つの都市伝説
血液型については様々な都市伝説があります。
しかし、次の2つの内容は都市伝説であり、科学的な根拠は一切ありません。
これから解説する内容を読んで、今後は「私って◆型だからさ~」という言葉を出さないように気を付けましょう笑
◆型は蚊に刺されやすい
よく言われるのは「O型は蚊に刺されやすい」です。
(地域によって違いがあるみたいです)
しかし、血液型と蚊に刺されやすいかどうかは関係ありません。
蚊に刺されえるかどうかは「二酸化炭素の排出量」や「体臭の強さ」です。
蚊が生き物の血を欲しがる理由は「卵を産むために栄養を付ける」ことです。
そのため、産卵期を迎えたメスの蚊しか動物の血を吸いません。
(オスや、産卵期以外のメスは蝶などと同じく花の蜜を吸います)
蚊は血が吸える動物がいるかどうかを「二酸化炭素量」や「臭い」で感じ取ります。
夜、寝ている間に頭の周りをブンブン蚊が飛ぶのは頭付近の二酸化炭素の量が多いからです。
また、過去に学生が「父親の脱ぎ捨てた衣服(靴下やパンツも含む)」を育てたたくさんの蚊がいるかごの中に入れたら、どれに一番群がるのかを研究しました。
その結果、蚊は靴下などのにおいがきつい衣服に一番群がったそうです。
この結果から、「O型だから蚊に刺されやすいのー」という人は、本当のことを知っている人に「私って体臭きついのー、二酸化炭素たくさん吐くのー」って言っているみたいなものです。
▲型の性格はこんなのだ
「A型は几帳面だからさー」ということを言う人って多いですよね。
しかし、血液型は性格に一切関係はありません。
昔、それぞれの血液型の性格を表した本が有名になりましたね。
これらの本に書かれた内容は「確かにその通り」かもしれませんが、「数を打てば当たる」方式でもあります。
「O型」でも「B型」でも几帳面な人はいますし、「A型」でも大雑把な人はいっぱいいます。
Point
【血液型にまつわる都市伝説とは】
- 蚊に刺されやすいかどうかは血液型ではなく、排出する二酸化炭素の量や体臭である。
- 血液型に性格は関係ない。
まとめ【血液型にまつわる正しい知識をもとう】
今回は次の2点について解説しました。
今回の記事で解説したこと
✅A型とB型から「A」、「B」、「O」、「AB」型が生まれる理由
✅血液型にまつわる2つの都市伝説
遺伝のしくみは血液型以外にも適応されている
今回の記事では、ちょっとした入試問題くらい解けてしまうような内容を解説しました。
血液型以外にも、目の色、利き手、つむじの向きなど、いろいろな形質が遺伝によって決まります。
利き手についてはこちらの記事でも詳しく解説していますので、興味があればぜひ読んでください。
【両利きうらやましい】左利きは『頭がいい』と言われる理由と右利きに知ってもらいたい左利きの苦労
血液型によって変化することは輸血くらい
血液型によって性格が決まったり、見た目が変わったり、蚊に刺されやすいかどうかは関係ありません。
血液型において、日常生活で大きくかかわりがあることは輸血くらいです。
ちがう種類の血液型が体内で混ざると、血液中の赤血球が破壊されるので絶対にできません。
また、骨髄移植を行うと、血液型が変わることもあるみたいです。
どちらにせよ、血液型については正しい知識をもつことが大切ですね!
この記事がおもしろいと思った方は友人やTwitterなどで紹介してもらえると嬉しいです!
ぜひ、気になる点や質問などがありましたら、Twitterなどを通じてご連絡ください!
僕の名前は「つかさ」です。
大学受験、就職活動、アルバイトの面接でさえ、第一希望を獲得したことがない人生を送ってきました。
しかし、僕にはどんな道に進んでも自力で学び、楽しめる才能をもっているって最近気づきました。
モテるために筋トレをしています。知識豊かになるために読書もします。
投資もしてます。
そして、人に何か思いを伝えられる人間になりたくて、このブログを立ち上げました!
Twitterだけやってます。
もし悩みがあれば、ぜひご相談ください。
【ブログつかさ屋】
https://twitter.com/sWTtPzb4J3p7Lni
【ブログ村のランキングにも参加しています!】