【受験生の親必見】受験を通して子どもに身に付けてほしい3つの力と受験生の親の在り方

こんにちは、つかさです。

今年の4月から受験生になる保護者の方に質問です。

「どんな子どもに育ってほしいですか?」

  • 有名な高校・大学に進学してほしい
  • 資格が取れる学校に行ってほしい
  • ○○部が強いところに行ってほしい

いろいろな考えがあると思います。

しかし、受験は子どもの人生を決める大事な場面でもありますが、「子どもが人間として大きく成長する」場面でもあります。

子どもが今後の人生で生きていくために必要な力を身に付けることができるように、親としてできることをしてあげたいですよね。

 

今回の記事では次の3点について解説します。

今回の記事で解説すること

✅受験を通して子どもが身に付けてほしい3つの「生きる力」

✅受験生の子どもをもつ親としての心構え3選

✅子どもに聞かれない限り話してはいけない2つのこと

もちろん、家庭の教育方針があると思います。

しかし、初めて受験生をもつ親として、子どもとのかかわり方に不安を覚える人もいると思います。

ポイントは「干渉しすぎず、子どもの自尊心を育ててあげる」ことです。

この記事を読んで、そういった方の不安を少しでも解消できたらうれしいです。

ぜひ、最後まで読んでください。

受験を通して子どもが身に付けてほしい3つの「生きる力」

受験は子どもの人生を決めるかもしれない大事な場面です。

中学受験、高校受験、大学受験などは人生で1度しかやってきません。

だから、親は子どもに「失敗させたくない」と思うので、必死になりがちです。

しかし、僕は「失敗しないこと」よりも、受験を通して子どもがなにを学べるかが大切だと思います。

受験は次の3つの力を身に付けることができる機会だと考えています。

順番に解説します。

自分の人生を自分で決断する力

子どもはいつか親元を離れて、自立して生活しなければなりません。

  • 就職活動で自分の職場を探す
  • 結婚する相手を見つける
  • 住宅購入を検討する

様々な場面で「自分の判断に責任をもつ」ことが必要になります。

受験はまさに、「自分の人生を自分で決める」場面です。

受験に対して真剣に考える中で、自分の人生と向き合い、自分で人生を切り拓いていくことができる力を養うことができます。

自分の人生のために計画を立てる力

生きていくうえで、夢ばかりもつのではなく「夢をかなえるために具体的に何をすればいいのか」を考える力が必要です。

行きたい学校が見つかったら、次にすることは「その学校に行くためのロードマップ」の作成です。

  • 自分で行きたい学校を調べる
  • 行きたい学校に行けるようになるために、自分に足りないことは何か
  • 時には学校の体験入学などに参加するために、インターネットなどで申し込みをする

子どもは受験以外で、ここまで人生を真剣に考える場面はなかなかありません。

受験では自分の夢をかなえるために、夢までの道のりを考える力が身に付きます。

自分自身で乗り越える力

受験は「必ず成功する」とは限りません。

僕自身も、夏休みは毎日10時間勉強し、必死に努力したにもかかわらず、第一希望の大学に進学することができませんでした。

就職活動も、自分が一番行きたかったところに勤めることができませんでした。

しかし、その挫折もいつか乗り越えなければいけません。

受験は残酷で、自分が志望する学校に行けるとは限りません。

第一志望の学校に行けなかったときにどうするのか。

努力が報われなかったことにいつまでも後悔している場合ではありません。

これらは自分自身で乗り越えていくしかありません。

もちろん、行きたいところに合格できた達成感や、努力が報われる人もたくさんいます。

受験を通して、目的を達成するために努力する力や、もし報われなくても自分で再び立ち上がる力を身に付けることができます。

Point

  • いつか自立した生活を送る上で必要な「自分の人生を自分で決断する力」を身に付けることができる。
  • 夢を「夢で終わらせない」ために、自分で計画を立てたり、夢をかなえるために努力したりする力が身に付く。
  • 悔しいこと、辛いこと、うれしいこと、達成できたこと、すべてを乗り越える力を受験で身に付けることができる

これら以外にも、受験では様々な力が身に付いたり、新しい価値観が芽生えたりします。

しかし、これらの力が身に付くかどうかは「親の影響」が子どもにどこまで干渉するかにかかっています。

続けて解説します。

受験生の子どもをもつ親としての心構え3選

僕は子どもに先ほど解説した3つの力を身に付けることや、受験を通して様々な価値観をもつことができるようになってほしいです。

子どもがどれだけ失敗しても、成功しても、それは子どもの人生だし、高校や大学などは所詮人生の通過点でしかありません。

大切なのは子どもが「激動の社会」を生き抜くことができるように成長することだと思っています。

そのために受験生をもつ親が子どもに対してできることや、やってはいけないことは次の3つです。

順番に解説します。

子どもに進学先を考えさせる

子どもが「行きたい」といった学校が出てくるまで「絶対に我慢」してください。

間違っても、「ここの学校がいいんじゃない?」と口を出せば、子どもは「(反論するのがめんどくさいから)それでいい」と言ってしまいます。

特に、自分の意志が固まっていない段階で親が口を出し始めると、結局子どもは自分の人生を考える前に、親が提案したものを参考にして考え始めてしまいます。

子どもには「0」から「1」を作り出せるようになってほしいはずです。

 

親が「ここがいいんじゃない?」と言って、子どもが「いや、私はここが良いの!」と反論が言える家庭は良い子どもの育て方をしたんだと思います。

思春期の子どもが自分の考えを親に面と向かって主張することって、本当に難しいのです。

多くの家庭の子どもは親の些細な一言で「もうそれでいいかな」と思ってしまったり、「本当は違う所が良いんだけど、親が言うならなぁ…」と感じたりしてしまいます。

親が後付けで「あなたが決めなさい」といっても遅いです。

結局、親の一言で流されていくのが子どもです。

だから、僕は何があっても子どもが「ここに行きたいんだけど、どう思う?」という言葉が出てくるまでは我慢するべきだと思っています。

「私に向いている学校ってどこかなぁ?」と相談を持ち掛けられたら、親として子どもの考えを引き出してあげた上で、あとは自分の決断に任せるといいと思います。

難しいことですが、何でも「突っぱねる」のではなく、子どもに決断させることができるように促していくことを意識してみましょう。

家庭内を受験モードにしない

家族全員そろって「受験モード」には絶対にしないでください。

なぜなら、家庭が安心して過ごせる場所ではなくなってしまうからです。

  • お兄ちゃんは今年から受験生だから、静かに遊びなさい
  • 受験生だから、あなたは勉強に集中しなさい
  • あなたが勉強に必要なものは何?買ってこようか?

このように気を遣われれば、誰だって「プレッシャー」に感じます。

さらに、家庭内が受験モードになると、勉強が「非日常」と感じてしまい、思うように成績が伸びていかない場合が多いです。

過度な期待やプレッシャーほど勉強と相性が悪いものはありません。

 

むしろ、受験勉強をがんばろうとする子どもには「家事」をさせましょう。

家事は気持ちを「日常」にリセットできる大切なものです。

家族の一員として家庭内で過ごし、そのうえで勉強を取り入れることで、勉強が「日常」になっていくのです。

「勉強に集中したから家事はしない」という子どもほど、大して勉強しません。

家庭でにおける「日常」を大切にできる子どもは勉強に集中することができます。

勉強を強く促さない

よくあるパターンですね。

勉強を強く促すことは「絶対に」逆効果です。

親は子どもに失敗してほしくないため、勉強を促しがちです。

もちろん、気持ちはわかりますが、そもそも自発的に勉強できない子どもは学力の高い学校に入っても、人間としてなかなか成長していきません。

 

親に「勉強しなさい」と言われたことがない僕や弟は、なんだかんだ勝手に勉強していました。

それで2人とも地方の国公立大学くらいは入れたし、塾にも行ったことありません。

周りの友達は「親に塾に行かされている」とよく言っていました。

今考えると、やっぱり子どもに「勉強させたい」親はたくさんいますが、「勉強したその先」のことを考えたら「勉強しなさい」という言葉がどれほど意味のないものなのかよくわかります。

受験生にこそ、親から勉強を促してもあまりいいことはありません。

きっと子どもが勉強しなかったことを後悔した時が来ても、それは子どもがしっかりと反省し、次の機会に生かせばいいのです。

子どもの人生は子どもに責任をもたせてあげるのも、親の務めだと思います。

Point

  • 子どもから行きたい学校の名前が出てくるまで絶対に「我慢」する。親が先に行動してしまうと、子どもは自分のことを自分で考えることができない大人になってしまう。
  • 家庭内を受験モードにすると、子どもの安心できる場所がなくなってしまうし、過度なプレッシャーを感じてしまうことになる。むしろ、家事をさせることで、家庭内に日常をつくってあげる方が、勉強がはかどる。
  • 親からの「勉強しなさい」という言葉ほど無意味なものはない。その言葉がないと動けない子どもは、結局大人になっても自発的に動けない人になってしまう。

受験生は「思春期」の真っ最中です。

思春期の子どもとのかかわり方って本当に難しいと思います。

過去に思春期の子どもとのかかわり方について解説していますので、興味があればこちらの記事も読んでみてください。

【思春期に突入する前に】中学生になる子どもをもつ親が子どもの成長のために知っておいてほしい3つのこと

子どもに聞かれない限り話してはいけない2つのこと

子どもにやる気を引き出させたい気持ちはどんな親にもあるでしょう。

しかし、引き出させる方向性を間違えると、子どもはかえって受験に対して良くない感情を抱いてしまいます。

家庭や子どもの個性によって合わせる必要はあるかもしれませんが、その中でも特に共通する「話してはいけない」2つのことについて解説します。

親の生い立ちと学歴

よく、自分のことを引き合いに出して子どもに話をする親がいます。

  • 俺が15歳のときにはこんなことができていた
  • 私が大学受験のときはこれくらいの点数が取れた
  • 私たちの子どもなんだからできるでしょ

親は親。子どもは子どもです。

子どもが興味をもって親に尋ねてきたときには答えてあげればいいと思います。

しかし、受験勉強に一生懸命取り組んでほしい余りに、「私たちは受験生のときにこんなにできたんだから、あなたもがんばりなさい」と声をかけると、完全に逆効果です。

自分の生い立ちや過去を盾にして、子どものやる気は引き出すことはできません。

逆に、これでは子どもの自尊心が育ちません。

「親は昔こんなことができていたんだ。なのに僕は…」と感じてしまっても不思議ではありません。

それよりも、子どもが今何を考えているのかを聞いてあげた方が、よほどやる気を引き出してあげることができると思います。

暗い未来を想像させる2つのワード

よく、子どもにこんなことを言っていませんか?

  • 勉強しないと、本当に自分にとってやりたいことができたときに選択できなくなるよ
  • いい学校に進学できないと、生活が大変になるよ

確かに、これらのことは間違いではありません。

しかし、最初にも解説した通り、受験は子どもが今後の人生を切り拓いて、生きていくうえで大切な力を身に付けるものです。

本来であれば、受験を盾にして勉強をさせたいのではありません。

どうしても、多くの大人が「もっと昔から勉強しておけばよかった」と思っていて、子どもに同じ過ちを繰り返してほしくないために、塾に通わせたり、勉強をしない場合の暗い未来を想像させたりします。

しかし、不安や恐怖からは何も生み出すことはできません。

 

受験は「子どもにゆだねる」ことをしっかりと意識して、子どもの意志を尊重していくことが大切だと思います。

子どもが考えている未来を、親子の会話で引き出して挙げて、それを達成するためにはどんなことをしなければいけないのかを、一緒になって考えていくことが良いのではないでしょうか。

Point

  • 親の生い立ちや学歴を盾にして、子どものやる気を引き出すことはほとんどの場合上手くいきません。むしろ、子どもの自尊心を傷つけてしまうかもしれません。
  • 不安や恐怖からは何も生まれません。勉強しない場合の暗い未来を想像させるのではなく、子どもが考えている未来を親との会話で引き出してあげることが大切です。

まとめ【すべては子ども主体の家庭へ】

今回の記事では次の3点について解説しました。

今回の記事で解説したこと

  1. 受験を通して子どもに育ってほしい3つの「生きる力」
  2. 受験生の子どもをもつ親としての心構え3選
  3. 子どもに聞かれない限り話してはいけない2つのこと

受験は「人生で必要な力」を身に付ける機会である

受験はどうしても「志望校に合格する」ことばかりが目標とされがちです。

しかし、所詮高校も大学も人生の通過点に過ぎません。

受験を経験して、何を得たのか。

自分で何をがんばったのか。

これらを子どもが意識できるように親が話すことで、子どもはきっと受験というものに立ち向かっていけると思います。

子どもを受験で成長させたいなら、親は我慢する

子どもはいろいろなことで影響を受けやすいです。

家庭内の環境が変わることだけでなく、親が放った一言ですぐに考え方が変わります。

しかし、親がぐっと我慢することで、子どもは「自分で考える」ことを始めます。

子どもの人生は子どものものです。

子どもから相談を受けたときは真剣に話を聞いてあげるくらいの方が、受験を終えることには人間として大きく成長することができます。

親は親。子どもは子ども。子どもの人生を支えてあげる

「俺が若い頃は…」、「私があなたくらいの歳では…」というワードは子どもの自尊心を傷つけるだけで、やる気を引き出すことは一切できません。

そうではなく、もっと子どもが考えていることを真剣に聞いてあげることが大切です。

自尊心が育つかどうかは、家庭内の環境が大きく影響します。

学校では自尊心がある子が新しいことにどんどん挑戦し、さらに自尊心を育てていきます。

家庭で認められていない子どもが、学校だけ認められることは厳しいでしょう。

親として、子どもを認めて、明るい未来を引き出せるような話し合いができるようになるといいですよね。

 

さいごに【自分が子どもの頃と比べて、我が子は何ができているのか】

子どもは親を選べません。

そして、子どもが親の能力をはるかに超えて育つことはなかなかありません。

我が子が、自分(親)が学生の頃にできなかったことができていることはありませんか?

それを子どもに上手に伝えてみてください。

  • 私は学生の頃に英語ができなかったけど、あなたはできるってすごいね
  • 俺が学生の頃、運動は全然できなかったけど、お前はすごいできるんだな

あまり言いすぎると、鼻が高々になってしまうこともありますが、これが「自尊心」を育てるきっかけだと思います。

子どもを1人の人間として認めてあげるのです。

難しく、照れくさいかもしれませんが、子どもに伝えてみてください。

きっと、喜んでくれるし、表情に出さなくても、心には響いているはずです。

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僕の名前は「つかさ」です。

大学受験、就職活動、アルバイトの面接でさえ、第一希望を獲得したことがない人生を送ってきました。

しかし、僕にはどんな道に進んでも自力で学び、楽しめる才能をもっているって最近気づきました。

モテるために筋トレもします。知識豊かになるために読書もします。

投資もしてます。

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