こんにちは、つかさです。
みなさん、学生の頃に部活動には入っていましたか?
もしくは、現在部活動に入っていますか?
中学校からずっと同じ競技に打ち込んだ人もいれば、中・高・大学でそれぞれちがった競技をたしなんだ人もいるでしょう。
しかし、「なぜあの頃、あんなにも部活動にのめり込んでいたの?」という問いに明確な答えが出せる人はいったいどれほどいるのでしょう。
・顧問の雰囲気に流されていた
・周りの人たちがやる気に満ち溢れていたから仕方なく
・親が「部活動には入りなさいよ!」
このような状況下で、とりあえず部活動に打ち込んでいた人は意外と多いと思います。
部活動は青春の代名詞という人もいるでしょうが、僕はそうは思っていません。
むしろ、部活動は子どもから多くのものを奪っていると思っています。
今回は、僕の考えを紹介したいと思います。
0.はじめに
最初に、「部活動なんて入らなければいいじゃん」という考えは一度置いておきます。
残念なことは、多くの中学校、高校で「部活動で汗を流し、互いを高め合う」ということを美徳と思っていることなのです。
主に、年配の教師や大人が。
そして、「部活動に入った方が人生経験豊かになる」という考えをもった保護者が多いのです。
そういった保護者が育てた子どもは「部活は入らなきゃいけない」という先入観をもってしまっています。
しかし、客観的に考えて、部活動では今から紹介するものを子どもから奪っているということも忘れてはいけません。
1.時間の余裕
現在、多くの中学校、高校は6時間授業を行っています。(高校は曜日によって7時間授業のところもあります)
部活動はそのあとに行われるため、開始時間が15時~16時の間に設定されているところが多いと思います。
しかし、朝からのスケジュールを考えてみましょう。
朝は8時半ごろに登校を完了するために、7時半には家を出る子どももいるでしょう。
そして、授業を受け、級友とかかわりながら休み時間を過ごし、昼ご飯を食べて、また授業を受けて、6時間終了です。
そのあと部活動に参加し、午後6時ごろまでずっと学校で過ごすのです。
その後、人によっては塾に行くこともあるでしょう。
そうすれば、家でゆっくりできるのは早くても夜の8時~10時です。
つまり、朝の7時半から夜の9時頃まで、自分と向き合う時間がないのです。
こんなに余裕のない生活を続けていては、心が壊れていきます。
2.心の余裕
拘束される時間が長いことで、心の余裕がなくなります。
残念なことに、多くの部活動では「部活がある日は毎回参加する」という暗黙の了解があります。
顧問が「休みたい人は休んでもいいよ」と本心で言っていたとしても、学生の中で「あの子っていつも休むよね」という風潮が勝手に出来上がります。
結局、「休んだらなんか気まずくなる」のが嫌で、部活動に「行かざるを得ない」のです。
結果として、心のどこかで「今日は疲れているのに、部活行かなきゃなぁ」と思ってしまうのです。
この感情が少しずつ蓄積されていくと、やがて心に余裕がなくなっていきます。
そもそも、多くの学生が予定表に「部活動オフ」と書かれていたら内心
「よっしゃぁ‼」
( ゚Д゚)‼
ってなってます。
社会人も心の余裕がなくなると、仕事に手がつかなくなったり、失敗しやすくなったりします。
子どもも同じで、むしろ子どもの方が立ち直りが遅いです。
3.勉強する時間
時間的余裕、心の余裕があって初めて勉強と向き合えます。
体も心もへとへとなのに、勉強もしなければいけない環境って、無理がありますよね。
そもそも、学生は勉強することが本業なはずです。
現在の学習カリキュラムには社会に出てから必要ないものが多いのも事実ですが、それでも勉強することが大切なはずです。
時間的余裕がないのに、「勉強時間を捻出しなさい」と大人は平気で言います。
それはおかしい話でしょう。
4.時間を捻出する力
そして、日々時間に追われる子どもは「自分のために時間を捻出する力」が身につきません。
なぜなら、朝起きてから夜寝るまでのスケジュールが大人の手によって勝手に創り上げられているからです。
学校の始業のチャイムに合わせて起きる。
学校の授業の時間は決められている。
部活動の開始の時間は決まっている。
塾の開始時間は決まっている。
帰ってきたらお風呂の時間も家族で決まっている。
明日の始業のチャイムに間に合うように、夜寝る時間もだいたい決まってくる。
これでは「時間を上手に使う力」が養われるわけがありません。
もし仮に、夜に自分の時間が1時間程度あったとしても、部活動によって疲れた体と心では、「もう無理、疲れたからいいや」というようになってしまいます。
ここで多くの大人は「部活動と勉強は両立。夜に勉強をがんばりなさい」というでしょう。
しかし、現実的なことを考えると、多くの子どもはそこまで高い能力をもっていません。
だからこそ、時間的な余裕があれば能力を開花させることができるはずの子どもがつぶれていくのです。
5.家族との時間
友達とスポーツや演奏をすることも大切でしょう。
しかし、家族と向き合い、コミュニケーションをとることも大切なはずです。
人は最後に残されるものは「家族」のはずです。
家族との時間を多く奪っているのが部活動です。
思春期になれば家族と過ごす時間が減ることは否定しません。
友達とたくさん過ごしたいのもわかります。
しかし、そんな中でも、しっかりと子どもと向き合ったり、一緒にご飯を食べたりする時間が必要なのも事実です。
部活動に入れば帰宅する時間が遅くなります。
土日も部活でいません。
これでは家族はばらばらになってしまいます。
保護者に能力があれば話は別でしょうが、多くの保護者も1人の人間です。
まとめ
僕の考えをまとめます。
○ 子どもから時間的余裕がなくなる
○ 時間的余裕がなくなると、心の余裕がなくなっていく
○ 時間的余裕、心の余裕がなくなることで、勉強に手が付けられなくなる
○ 時間的余裕がないことで、「時間を捻出する力」が養われない
○ そして、一番大切なはずの家族との時間が奪われる
さいごに
僕は多くの大人は子どものことを「スーパーマン」か何かと勘違いしているのではないかと疑っています。
「部活もがんばってほしいし、勉強もがんばってほしい」
子どもの能力がそんなに高いわけがありません。ごく一部だけです。
子どもにもっと時間的な余裕をもたせてあげて、その中で子どもがその時間をどのように使うことができるかを教育していくことが大事なのではないでしょうか。
「部活に入らないと暇をもて余して、なにかやらかしそう」
それは、子どもが原因ではありません。
親に原因があるのです。
時間の使い方も教えず、学校にまかせっきりにしてしまったツケです。
僕たち大人が子どもに教えてあげないといけないことは「なんでもがんばりなさい」ではなく、「限られた時間を自分自身にどれだけ使うことができるのか」を教えることではないでしょうか。
この力を身に付けた子どもが、大人になってから社会の流れに乗り、時代の変化にも対応できるのだと思います。
また、最後の最後ですが、部活動で培われた能力が社会に出て発揮されることがあることも僕は認めています。
しかし、現行のまま部活動を強行することには反対しています。
部活動を青春の1ページとして扱いたいなら、文部科学省は学習指導内容をもっと減らし、子どもにもっと時間的余裕を与えるようなカリキュラムに変えるべきです。
授業は午前中で終わり、午後は3時間程度ゆとりある生活を送り、その後部活動がしたい生徒は参加すればいいと思います。
朝から晩まで子どもを拘束するカリキュラムを変えれば、きっと話は変わってくるでしょう。
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